手術の麻酔から目が覚めて、自分が覚えている一番最初の言葉は
「人工肛門どうなった?」
でした。
これに答えてくれたのが先生だったのか看護師さんだったのか親だったのかは、麻酔から覚めたばかりで朦朧としており憶えていません。
無事終わったことと、人工肛門の処置をされなかったことにホッと安堵したことだけを覚えています。
麻酔から覚めたら、開腹した部分が痛むのだろうなと覚悟していましたが、予想外に痛みがありません。あとで聞いたのですが、一つ前の日記で記載した「硬膜外麻酔」のおかげで安静にしている分にはほとんど痛みがなかったのです。
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手術室からナースステーション脇の経過観察室にはベッドで移動。きっと寝ている間に手術台から数人がかりでベッドに移されたんですねw
あまりはっきりとは覚えていないのですが、このあとすぐにパジャマを着させられます。
看護師さんが親からパジャマと下着を預かり、親をいったんカーテン外に出させます。
看護師さんがふたりがかりでパジャマと下着を私に着させる作業を始めるためです。
慣れたもので、看護師さんが私の体を左に向けさせ、パジャマを下に敷き、まずは右腕を袖に通す。その後、パジャマの上を半回転するように右に向かせて左腕を袖に通す。
これで体を起こさず寝たままパジャマを着ることができるんですね。
下着とパジャマの下はちょっと腰を持ち上げてもらうだけで簡単にはけます。
ここから本格的に入院生活が始まるわけですが、看護師さんからいくつか注意点が。
1:当分のあいだ食事も水も摂取できない
2:体に何本も管が入っているので寝返りを打つ際には気を付けて
3:小は尿道に管が入っている。大の場合はベッドの上で
4:開腹した部分の痛みが出たら、すぐにナースコールを
たしかこれくらいだったと思いますが、あまりよく覚えていません。
この後すぐ、熱があったせいか麻酔の影響なのか、特に寒さを感じるわけではないのになぜか全身の震えが襲ってきます、特に珍しいわけではないらしく、看護師さんも「大丈夫ですよー」と意外にそっけない。
どうやら点滴の先には抗生物質と解熱鎮痛剤がついているらしく、徐々に眠気が襲ってきます。
時間を聞くと17時半過ぎ。どうやら手術は2時間ほどだったようです。
通常の虫垂炎の場合、1時間弱で手術は終了するそうですが、腹部全体の確認と内部に癒着してしまっていた膿瘍の除去にかなり時間をとられたらしいです。
ところで人生初めて、口や鼻をおおうように酸素マスクをあてられたのですが、なぜか喉が非常に痛い。看護師さんに聞いてみると、
「気管に酸素注入用の管を通してあるので違和感があるかもですねー」と。
いや、違和感どころではなく、痛いんですけど・・・・・
どうやら気管挿入する際に、咽喉部分を傷つけることがあるらしく、それでヒリヒリと痛むらしいのです。
このことがこのあと数日間、私を悩ませる最大の事象になります。
あたかも時期は冬。当然、病棟内もそれなりに乾燥しています。
さらに私は水分を摂取できず、また咽喉が傷ついている・・・
次第に喉がイガイガしてきて、咳払いをしました。
すると・・・
腹部に激痛が。
そうです、薬が効いているとはいえ、開腹した部分のある腹筋を使うと激痛が走るのです。
これは寝返りを打とうとしても同じ。
この痛さはかなりのものです。あまりの痛さに顔をしかめてしまう感じで。。。
この喉の痛みからくる咳払いと咳による予想外の傷の痛み。
おかげでこの日はほとんど寝ることができませんでした。
うとうとしかけると、のどの痛みにふと目が覚め・・・
さらに咳が出て激痛が走る・・・この繰り返しです。
咳による開腹部分のあまりの痛さに「看護師さん、咳止めの薬ってないですか?」と聞いてみたところ、「申し訳ないですけど、今は経口薬をお出しできないんです・・・」
そりゃそうですよね、水の摂取もダメなんですから。
「その代わりといってはなんですけど、うがいしてみますか??」と提案をうけ・・・
ベッドの上で病人用の水差しを使い口に水を入れてもらい、そのままうがい。
看護師さんが水を吐き出すためのトレーを口の横にあててくれ、そこに吐き出します。
なんどその水を飲みほしたいと思ったことかw
うがいをすると喉がうるおい、しばらくは落ち着きます。
そこでまたウトウトするのですが、おそらく一時間もしないうちに喉のイガイガが始まり・・・
ふと気づいて、ナースコルをしうがいをさせて欲しいとお願い。
「今、何時ですか?」と聞くと、まだ消灯後の22時過ぎ。
初日の夜はまだまだ続きます。
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